2011年12月01日

壁土を仕込む・・・水合せ

壁に土を塗るということとなると、その土を用意しておく必要があります。
敷地に余裕があれば、あらかじめ土を置いておける(寝かせる)場所を確保し、そこに仮設でこね場を作ります。
s2011_1029_ 019.jpg
s2011_1029_ 017.jpg

s2011_1029_ 012.jpg

まさに、ここでは土をこねる作業をしますので、囲いはそれなりにしっかりとつくる必要があります。
そこに、土と藁を入れて小型の耕運機を使ってこね合せていきます。これを水合せと言いますが、かつての民家などの工事では、土壁塗りは結いというコミュニティでそれぞれが労働力を出し合って行っていたと言います。
皆で足で踏みながらこね合せていたのでしょう。


工程の詳細は、建て主さん自らがブログにまとめられていますのでそちらをご覧いただく方がよろしいでしょう。 




生コン屋ならぬ泥コン屋といって、壁土用の土を建材として販売している地方もあります。それだけ需要があるということでしょう。
壁土に使う土(粘土)は地域によって、その組成も違います。また、混ぜ合わせる藁の量や寝かせる時間によっても壁土としての特性は異なると言われています。

また、寝かせる時間で、藁は発酵し、分解して繊維化し、土のつなぎの役割をします。寝かせる時間が長ければ、藁は溶けてしまい、必要に応じて藁を追加することになります。
藁が分解することによって、鏝のびがよく施工性が向上するようです。また、分解してできた有機成分が雨などに対する耐久性を高めるとも言われています。


では、どのくらい寝かせるのがよいのか。ある大工棟梁は3年以上でないとダメといいます。実験などの結果からは、構造的には寝かせる時間はあまり関係ないとも言われ、判断に苦しむところです。

ベテランの左官の親方からは、土用を一度は越さないといけないと聞いたことがあります。土用は、土用の丑の日の土用で節季の一つで、年4回ありますから単純に考えれば、3ヶ月程度となります。季節によって気温も異なりますが、状況は変わると思いますが、この考え方は一つの判断としては妥当ではないかと思っています。
藁が土に適度に溶け込み、一定の作業性が得られる状態であることが必要な条件と考えてよいでしょう。
今回は、来年暖かくなったころから、壁を塗り始める予定ですので土用を越えることになります。


土や小舞の材料は、江原官塑の江原さんにお願いしました。
施工までお願いできればよかったのですが、今回はセルフビルドも家づくりの大きなテーマでしたので、作業のアドバイスなどもお願いしながら、ある意味で贅沢な材料の頼み方になっているかもしれません。

 s2011_1029_ 032.jpg

下地となる小舞竹もその一部を先に届けてもらっています。これで、小舞掻きのトレーニングをする予定です。
[2011.10.29]



posted by 太郎丸 at 16:43| Comment(0) | 小さな木組みの家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。